前面に枝川という支流がある。そこに舫う舟が建築の概念である。
各室の配置は施主の奥様が決められていた。あとは大屋根も深く伸びた瓦であること。
前面道路の正面から見える入口は小さなギャラリーの入口であり、目前の花崗岩は舟を舫う石である。
所有しているものは多岐に渡る、かわいいもの、美しいもの、珍しい籠の種類など独特の審美眼で揃えている。
また芸術家や多岐に渡る人の繋がりの多さには、よく驚かされる。
鍼灸院もあるためエントランス前には患者のことも考慮しスロープを配置した。
そこにある葡萄棚も5年を迎え収穫を迎えられるほど広がりを見せた。
訪問するごとに色々なところにブリコラージュというか建築が増殖していく様は住人とともに
建築も生命を持ち始めたように感じる。