岡山中心部に位置する緑豊かな国清寺の中を偶に散策する。雨天、本堂に降る雫は樋を通らず、とても大きな樽に注がれる。その樽には羊歯類が自生しとても長い時間を感じさせる。
何本もある大きなもみじは湿気を帯びて空気を潤し、見上げる立派なツガは巨人のようだ。それらは隣にある建築地の借景となった
1階は寝室と錆びた和室。2階はリビング・ダイニングとサニタリー
接道に面したファサードは閉じて緑豊かな借景に建築を開いた。１層目は塀があるため閉じ、錆びた草の和室を設え外には竹を編み内省的にした。
2層目の借景に開いたリビングを緑に近づけるため2層目フロアレベルより300ミリ落とし感覚的に緑の中に入っていくようにした。