Re 小庭

3年前に竣工したcalmeの小庭の刷新。
上部は開放して夜露が入るようにしてある。植物が育つ重要な役割があるが
近年の短時間での雨量の多さは困りものだ。

水苔が環境に合わず傷んでしまったので全て除去をした。
庭の高さも少しあげて作り直す。

痩せた黒土を全体に使い、木々の間に雑草も混ぜて植える
飾らない素朴な自然の切り取りです。
雨が降ると高低差によって溜まりながら流れていくようにした。

 


自宅の靴箱を整理していたら20年前に娘が履いていた靴が出てきた。

ちょうど建築業界に入った頃で年齢的にはかなり遅い入門で工務店の代表からは

今からでは、ものにならないのでやめた方がいいと断られたが是が非でもと受け入れていただいた。

恥ずかしくも毎日必死で思い出してはひとり赤面する。

たくさんの方に迷惑をかけてたくさんの方に助けていただいた。

独立してからはLIVING NINEとして11年。建主の方々、関係者の方々に育てていただいた。

建築設計の方向性を再考していたところ対外的ではなく自身への誓約として慣れ親しんだ

社名を変えた。新しい名前は自身で考案したものではなく2年前に竣工した建築主がつけてくれた。

クリエイティブ・ディレクターとして長年にわたって仕事をされてきた建主がその建築の中で暮らした

実感として『手触り』という言葉を浮かび上がらせた。単に触覚だけの範疇ではなく

自身が作り手として大切にしていることが内包されているので即決した。

家ではなく建築。探求していきたいと思います。

解体中。見えないところが現れ補修箇所を確認していく

本体の傾きは確認されていたので家曳き屋さんに本体を持ち上げてもらい水平にして

地盤補強として偏心で鋼管杭を打ち、基礎ベースを鋼管杭上に延長した

鉄骨柱間に木造耐震壁を嵌め込み、水平面も木組みで剛性を上げた。

入口のみ増築とした。

右にある3メートルの石は石切場にて選んできたが、

何かのっぺりとしていたので半分に切った。

上のふたつの石は石切場で寄り添っていたので入口前の階段にした。

前所有者の時は店舗付住宅として長く使われていたが、後継者はおらず建物付きの売地となっていた

購入前、綿密に調査をしてこれから長く安全を担保できるか、同じスケールであれば新築よりは予算が下回るか。

勤務地への通勤時間、地域の利便性と雰囲気。

100点はないが中庸であると思い紹介させていただいた。

リノベーションをしていていつも思うのですが、設計施工した建築が時を経ても

壊すには惜しいな・・と思えるタイムレスなものができればと思うのです。

代々、受け継ぐという世襲の観念でもなく人から人へライフステージに合わせて

コロコロと所有者が変わるというのもいいのではないかと思うのです。

india6

india6 ROR co.,ltd(ロール株式会社)

バルクリシュナ・ドーシ(1927年生)  2018年プリツカー賞受賞

1951年〜1954年までパリでコルビジェの元で働き

アメダバードのプロジェクトを現地チーフデザイナーとして支えた

独立後はルイス・カーンとも仕事をした

サントガ設計事務所1980年完成

サントガとは共に歩むという意味

若い設計スタッフが丁寧に案内してくれた

写真は外部のみ許された

ガンディー労働研究所のようなインドの寺院建築に倣ったフォルム

india6 Living Nine

屋上に定期的に水をオーバーフローさせ熱を取り除く

india6 Living Nine

india6 Living Nine

内部は半地下のレベルで細かくスペースが分けられ天窓から柔らかい

光が降りてくる

丁寧に案内してくれた彼に好きな建築家は誰かと尋ねると笑いながらフランクゲーリー

と答えてくれた

india6 Living Nine

india 5

india 5 ROR co.,ltd(ロール株式会社)

C・E・P・T (建築大学)

Center for Environmental  Planning and Technology

バルクリシュナ・ドーシ

india 5 Living Nine

 

インドの土着的な赤煉瓦。農村部で見た民家と同じコンクリートの臥梁と赤煉瓦

india 5 Living Nine

india 5 Living Nine

昨年竣工した新校舎

陽射しを制御するルーバーが付いている

india 5 Living Nine

 

インド経営大学 I IMA   (1962〜1974)   ルイス・カーン

時刻午前10時

india 5 Living Nine

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この建築の直前の仕事 ソーク生物学研究所(1959〜1965)の神殿のような建築をシンメトリーに配置  その間の広場をバラガンに相談して『作庭としては何も要らない』 と忠告に従い時間の止まった空間が生まれた。

 

バラガンが影響を受けた画家ジョルジュ・デ・キリコ。

 

上の写真は『通りの神秘と憂愁』を思い浮かべるような印象

 

 

india 5 Living Nine