虚をつくる


扇状地の開けた場所に先日、棟を上げた。後の屋根仕舞に2日間だけ、久しぶりに参加して見たものの
日射とサウナような湿度、7寸勾配の傾斜で力尽きた。大工を見て思う、毎日の積み重ねが大切なのだ。
引き続き気負って不完全な空虚を目指し作りあげたい。
話は変わるが、今日は大相撲名古屋場所千秋楽 新入幕で髷も結えない伯桜鵬の優勝決定戦
優勝ならば109年ぶりの快挙だったが豊昇龍の上手投げが素早くきれいに決まった。
土俵に上がる前の座する両者、豊昇龍は瞼を閉じ深い呼吸で上半身は動かない。
伯桜鵬は呼吸早く目線が動く。
番付という積み重ねに納得のいく勝ち負けだった。
神事でもある国技。相撲哲学を感じさせる所作、塩を巻くときの毘沙門天のような顔、負けた時の潔いお辞儀
精神は顔つきに現れる。