新聞記事に敬愛する松岡正剛氏(編集工学研究所所長)がある映画監督について記載していた。

内容はアレハンドロ・ホドロフスキー監督(85)の今年公開の作品(自伝的作品)についての感想だった。

(僕の中では前衛的な監督でジョン・レノンが絶賛してたといったくらいの感じ)

いつも冷静な論評なのに、ぶったまげた感じがありありと伝わってきて

神戸で上映中ということでそのまま向った。

上映開始から20分程は胃を掴まれたような厭な感じで始まり

中盤になると確かにぶったまげな連続で、予想など立たない発想

終盤につれ説明出来ない不思議な感覚になった。松岡氏の言葉を借りれば

『なにより心が攫われた』と書いてます。う〜ん確かにそう

これを観られて幸せです。

ホドロフスキー Living Nine

手の跡

大平實展 Living Nine

井原市の田中美術館で開催されている大平實展

副題が『砂漠からの風』とあるとおり作品の背景には乾いた空気が

感じられ言葉ではなく体と手の感覚で削りだした原始な発信。

高さ約4mもある作品の周りを何回となく歩き微妙なラインに感動

するのでした。

ナナフシ

早朝、草取りをしていると濡縁の上に小枝が落ちていると思いきや

ナナフシモドキがへばりついている。

ナナフシ Living Nine

手に取ってみると『僕はゆらゆらと風に吹かれている小枝ですっ』と

ばれてはいないかもと熱演する彼は捕食されるかもしれない恐怖もあいまって

動きがガチガチだ。鳥とか外敵に食べられないように小枝に模してますが、

彼は観察する力と強い意志で変化したんだな。

しかしボディーラインが究極にストイックで人間は体の特徴で性格も分かるという

が彼の場合は・・と妄想は続く。

ナナフシ Living Nine